看護師さんのキャリアアップ。多様な道が広がる看護師

看護師の仕事は病院やクリニックなどの医療機関だけでなく、介護施設など介護の分野、行政機関などで保健指導にあたるなど、幅の広い内容を含んだ仕事といえます。その中で、特定の分野を専門にキャリアアップをはかることも可能です。

比較的古くからある資格では保健師や助産師があります。保健師は病気の予防や啓発活動を重点的に行う職業といえます。市町村などの行政機関に所属することが多く、健康診断の結果から生活習慣の改善などが必要と思われる人に対して保健指導といわれる病気の予防に関する仕事を中心に行っています。保健師になるためには看護の場で一定期間働いたのちに試験を受けて免許を取得します。
助産師は主に妊娠・出産に関わる仕事です。妊婦さんが健康に妊娠を継続でき、無事に出産が迎えられるよう援助することが仕事になります。助産師も看護の場で一定期間働いたのち、試験を受けて免許を取得します。

比較的新しい資格では特定の看護の分野で、認定資格や専門資格というものがあります。これには救急看護、緩和ケア、脳卒中リハビリテーション看護、糖尿病看護などの21分野があり、一定の実務経験や研修を経て試験を受けます。専門資格にはがん看護、精神看護などの13分野があり、認定資格を得た後のさらに専門性の高い資格になります。