この二つの資格の大きな違いは、国家資格であるかそうでないかということになります。前者は厚生大臣が発行する国家資格で、高等学校を卒業後、看護専門学校や看護短大で3年間、もしくは看護大学で4年間学んだ後、国家試験に合格することが必要です。後者は都道府県知事が発行する免許となり、中学卒業後や高等学校卒業後に、准看護専門学校で2年間学んだ後、試験に合格することが必要です。
実際の病院などの両職種が働く現場では、2つの資格の違いがわかることはあまりないと思います。患者さんに聞いてもわからない人がほとんどだと思います。ただ、後者は前者の指示のもと看護するということになっていますので、自分で判断して看護することはできませんし、管理職に就くなど出世することもまずありません。
また働く場所も、大病院は正看護師しか採用しないというところが多くなっており、後者はクリニックや介護前場での採用が多くなっています。仕事内容としては、ほぼ同じことをしているにもかかわらず、給料にも差があります。年収にして100万円ぐらいの差があるところもあるようです。これは、資格を取るまでに学校に通う期間を考えると当然のこととも言えます。